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気楽に殺ろうよ

今日の昼間にラーメン屋に行った。


それ自体はどうってことないけれども、

平日のラーメン屋なんて特に食事を楽しむ人がいるわけでもなく。


例えば夏休み中の子供に昼食を食べさせようと来ている親子連れとか

暇そうなカップルとか、オッサン一人とか。



そんなもんである。


そういったいろんな状況の人が、飯を食う、

ひいては命を長らえるための行動を黙々とこなしているのを見ていて

なんだか「食べる」ってすごいな、と思った。


そして、これを思い出した。


気楽に殺ろうよ (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)/藤子・F・不二雄
¥590
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短編集だけど、表題作「気楽に殺ろうよ」はかなりインパクト大。



ある日この世界と価値観が全く違う世界に迷い込んだ主人公。


食事は独善的な欲求なので恥とされ、

逆に性行為により子供を作ることは社会のためなので奨励される。

そして子供を一人産めば一人殺しても構わない。



物語自体は不条理な世界を描いたものなので

オチが強烈とかそういうわけではないけれども、非常に面白い。



とにかく、食べるという行為は恥ずかしいことなのだ。



通常世界であれば、路上で性行為を急におっぱじめるくらいのことで、

その代わり駅のホームでも性行為は珍しくない。

駅で何か食べている人を見ても気にならないのと同じようなものである。

(作中の女の子の「こさえよ、こさえよ」がかわいいんだけどちょっと不気味)



そう思って食べるという行為を見たとき、確かに「食」とは独善的だ。

誰かのためにモノを食べる人はあまりいない。

(例外は授乳中の母親くらいか)

モノを食べるというのは自分のためであり、そこに他者は原則介入しない。



ラーメン屋のカウンターでぼんやりとそんなことを考えながら

黙々とラーメンを食べていたら、

なんだかものすごく罪深いことをしている気になった。

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